2019年お気に入り10冊
異世界誕生 2006 (講談社ラノベ文庫)

死んだ兄のプロットを引き継いで小説を書き続ける母と、母に翻弄される娘のチカと、本懐があって動きだす周りの方々。現実世界では実現できないファンタジーな世界に昔から人々は心を躍らせてきた。本作はそんなファンタジーや異世界物への向き合い方に一石を投じる小説だ。人が物語に求める者、執筆者が物語に求めるもの、物語を支える者。物語を中軸に交錯する思いを本作を通じて見届ずにはいられない小説でした。

異世界誕生 2007 (講談社ラノベ文庫)

1冊の本に仕上げるための物語と、終わりは決めず身近な読者と通じ合いながら物語を紡いでいく"ライブ感"との対比が奥深いものであることが1つ。著者は願いや伝えたいもの、書きたいものがあって情熱を注ぎ物語を作る。読み手によって物語の姿が変わることは、本の醍醐味でしょう。人生経験、感情、心を宿した人が創作するものだからこそ読み手に千差万別に響く。小説の魅力を存分に伝え、"物語とは"という哲学的な問いにこれからも向き合いたいのでこれからも本をたくさん手に取って読みふけりたいと思える小説でした。

放課後は、異世界喫茶でコーヒーを5 (ファンタジア文庫)

「その一手は確かに悪手だった。しかしそれがどうしたというのか」マスターの画竜点睛に感涙したい。一冊一冊にテーマがある。今回は【人生の選択】短編は心温まるお話。長編は貴族令嬢アイナとマスターの互いの置かれた環境と友達に感化され決意した夢への一手

全肯定奴隷少女:1回10分1000リン【電子特典付き】 (MF文庫J)

全否定、全肯定と対極の様相を呈していた前半から物語が進んでいくと背景や、奴隷少女視点で、主人公に寄り添い主人公を奮い立たせる言葉を贈っていたシーンにしんみりしました。言葉って誰が言うのかも、抑揚や快活、勢いが伴うだけで同じ内容でも受ける印象はこんなにも違うんだとまるで体験したかのように実感しました。人の発声そのものが崇高であると思いました。1人の弱さを知っている。1人では生きられない。時には全て曝け出して、それに耳を傾けてくれる相手がいることは、幸せだと思いました。次巻も待望

豚公爵に転生したから、今度は君に好きと言いたい 7 (富士見ファンタジア文庫)

クズと天使の二周目生活 4【Kindle限定 うかみの4コマまんが付きSS2本立て!電子特典版】 (ガガガ文庫)

1年間限定のわかばラジオ。今回は年明けから最後の放送。驚いたのが2回あって特に最後の放送のサプライズには、ほろっとさせられました。この時ぼくは、物語を楽しみつつも【わかばラジオ】が大好きなリスナーの1人だと気づかされました。

Re:ゼロから始める異世界生活20 (MF文庫J)

水門都市で、亡き最愛の妻と戦うヴィルヘルム。 回想では初のテレシア側の心理描写があり、 最後の結末は登場人物たち、読者も大いに報われました。長い壮大な物語の間に紡ぐ剣鬼恋歌は、 第5章完結巻の表紙に飾るにふさわしい…

AGI -アギ- バーチャル少女は恋したい (電撃文庫)

日頃の日常を共にするパートナーとして強いAIであるAGIのような生命体がいたらどんなに心強く、心の拠り所となる存在であるか伝わってきました。話は、世界レベルまで肥大化していますが、参考文献から分かるようにリアリティがあり、またAIが感情をもつことによって今までの哲学的な問いが根本から瓦解する考察させられる本巻でした。 生まれたからには存在意義がある。続きが出れば必読するし、この著者である午鳥先生の新作は必ず手に取ります。

君死にたもう流星群5 (MF文庫J)

君死にシリーズは夢を基点にした数々のテーマを読者に届けてくれて感謝しかない。登場人物達が群像劇の中で交わされる数々の出来事に感化され己を見つめ直し考え抜いて自分の道を見出だしていくという物語が読者の背中を前へと優しく熱量をもって押してくれる。 今回は環境面に言及していて得心がいった。ファンタジーでなく読者の世代に根差した舞台であるからこそ、己の志と行動次第であることを如実に語ってくれる。

ぼくたちのリメイク Ver.β(MF文庫J)

好きなことを仕事で続けられる人が一体どれくらいいるでしょうか。本作は、かつて抱いた初心を忘れず胸に抱き、初志貫徹する登場人物達を見て心揺さぶられる感動作品だと思います。ただ、憧憬や作品作りのへの熱情だけでは立ち止まってしうまので、そんな時、具体的にゴールを見据えてどのような流れで取り組んでいくのかが見物です。ビジネスマンに限らず、壁にぶつかって悩める読者にヒントを与えてくれる作品だと思いました。

スポンサーリンク