無職転生  異世界行ったら本気だす 1<br><br>前世と同じ失敗の道を辿らないために
無職転生 ~異世界行ったら本気だす~Amazon

理不尽な孫の手(著)
〇あらすじ〇
34歳無職童貞のニートは無一文で家を追い出され、自分の人生が完全に詰んでいたと気付く。己を後悔していた矢先、彼はトラックに轢かれ呆気なく死んでしまう。ついで目を覚ました場所は-なんと剣と魔法の異世界だった!!ルーデウスと名付けられた赤ん坊として生まれ変わった彼は、「今度こそ本気で生きて行くんだ…!」と後悔しない人生を送ると決意する。前世の知能を活かしたルーデウスは瞬く間に魔術の才能を開花させ、小さな女の子の家庭教師をつけてもらうことに。さらにはエメラルドグリーンの髪を持つ美しいクォーターエルフとの出会い。彼の新たな人生が動き始める。-憧れの人生やり直し型転生ファンタジー、ここに始動!

アニメ化の発表があり、多くの人が勧めるシリーズである無職転生は前から興味があったので手に取ってみた。
転生後の世界でルーデウスとして生を受けた34歳無職ひきこもりニートを突き動かす原動力は前世に残した悔恨であることがよく伝わってきた。

はネタバレを含む感想

34歳ニート視点で見ていく

2巻の半分くらいまで読み終わった時点でこの記録を書いているけど、1巻より2巻の方が直球の下ネタの表現が和らいでいるイメージ。1巻は読み手を選ぶ小説だと思ってしまう。そこそこいいシーンでおまけでついてくるような下卑た表現で興ざめになることがことがあった。だけどよくよく考えてみると転生した主人公は高校生の途中からずっとひきこもってエロゲをやりこみつつネット世界に住み着いていた人物なので表現される吐露は内面をリアルに表現しているとも言えるのかなぁ。
全体的に淡泊な読後感だった。1巻の時点では。2巻からはんん・・・!と軽妙な筆致に磨きがかかり面白い。
長編なんだから1巻の時点でイメージを固めるのは藪蛇だと思った。

師との出会い、味わう達成感

ジト目、不愛想、ロリ。3つそろった彼女はパーフェクトだ!と心の中で将来の嫁にほしいとガッツポーズを決めるルーデウス。

幼少の頃から自分に今できることを模索しては堅実に修練を重ねた。
師のロキシーに出会い、学び、目標に到達したときに味わう達成感は生前ではなかなかなかったもので、
ルーデウスにとっては身に沁みた感覚だったようだ。ルーデウスが父のパウロから熱心に剣術を学んでいたことをロキシーはよく分かっていたので、最後にはルーデウスの意思を尊重し数ある可能性の道を提示した姿は最後まで尊い師匠だった。ロキシー自身もルーデウスの修行につきあう中でよき影響をうけたので、師は弟子に感化され、弟子は師から学ぶ貴重な年月だったんだろうと思う。今後の再開が楽しみ

意外な一幕

父のパウロが昔から血気盛んで多くの女性と関係を結んでいたことが描かれていた。女性についてまだ幼いルーデウスに色々ぶっとんだネタを放り込んでくる会話は面白い。意外だったのは、若気の至りを語るにとどまらず、侍女のリーリャと一線を越えてしまって子を孕ませてしまったこと。結果的に家族愛につながるいい落ちだったけど。夜な夜な暗喩で両親の愛の営みを描き、妹ができましたとさ。生まれる侍女の娘と、生まれる自分の妹。長編なんで今後どう絡むのか

初めての友だち、シルフィ

初めての友だちのシルフィ。シルフィの「や、やだぁ・・・」のシーンがちょっと反則級だった。
すきをみてシルフィの纏う衣類を脱がして女だったと分かってからは少し今までのような距離感ではなくなってしまったけど、ルーデウスが本心を伝えることでわだかまりがとけて心根の優しいシルフィと仲睦まじくなっていく流れが印象的。
魔法学校への興味や、成長の行き止まりを感じている剣術、一方に深く依存していることからの自立を促すためルーデウスは剣王に師事しつつ、とある令嬢の家庭教師として遠くの街にいくことになった。これからの新たな出会いと発見に期待が高まる終わりだった。

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