賭博師は祈らない
賭博師は祈らない (電撃文庫)Amazon

周藤 蓮(著/文)ニリツ(イラスト)
〇あらすじ〇
十八世紀末、ロンドン。
賭場での失敗から、手に余る大金を得てしまった若き賭博師ラザルスが、仕方なく購入させられた商品。
――それは、奴隷の少女だった。
喉を焼かれ声を失い、感情を失い、どんな扱いを受けようが決して逆らうことなく、主人の性的な欲求を満たすためだけに調教された少女リーラ。
そんなリーラを放り出すわけにもいかず、ラザルスは教育を施しながら彼女をメイドとして雇うことに。慣れない触れ合いに戸惑いながらも、二人は次第に想いを通わせていくが……。
やがて訪れるのは、二人を引き裂く悲劇。そして男は奴隷の少女を護るため、一世一代のギャンブルに挑む。

舞台にした18世紀ロンドンで生きる賭博師の生き様と、邂逅する奴隷少女との関わりを描く本巻を読んで濃いお話だったなぁと思った。読ませる小説という感覚は新作の『吸血鬼に天国はない』と同じで周藤先生の作品の本質は変わらなずとても面白い。過去と絡めて主人公を賭博師として生きさせる根底にあるもの、交流の中で語られる丁寧に描かれた心の機微と変容していく見解、当時のロンドンの生活感を醸し出す雰囲気作り、賭博を体験してるかのような緊張感と焦燥感等が魅力で夢中で読んでいた。

表紙と書誌は【版元ドットコム】様より

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