
ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミンXI (電撃文庫)Amazon
宇野 朴人(著/文)竜徹(イラスト)さんば挿(著/文)
〇あらすじ〇
イクタの推挙によって、三等文官として国政に携わることになる少女ヴァッキェ。アナライ博士の弟子で、イクタの妹弟子でもある彼女は、とても子供っぽく、見た目は愛らしいのだが、たしかに尋常な人材ではなかった。
厳粛な空気が流れる国政の場では、誰もが畏れる女帝が相手であっても理路整然と反論を声高に唱えて周囲を凍りつかせ、日常生活の中では、シャミーユが一人静かに食事をしている場に乗り込んでいって「一緒に楽しく食べよう」と女帝の顔をひきつらせる……。
その無邪気さと人懐っこさと狂気を発揮する彼女は“劇薬”として、硬直した帝国や女帝シャミーユを、どのように変えていくのか?
一方、元帥となったイクタをはじめ、トルウェイ、マシュー、ハロたちも、カトヴァーナ帝国を変えるべく、新たな地位に見合った行動をそれぞれ始めていた――。
いよいよ新展開へ向かって物語が転がり出したXI巻から目を離すな!!
心の呪縛を少しずつ薄めていく端緒となるのは新たな人と出会い、言葉を交わし刺激をうけることなんだろう。そう思えると本を読む読者もアルデラミンの登場人物達に出会い新たな見方・考え方に感化される。さんな本の魅力を再認識した出会いの物語でよかった。