2021年1月の読書記録とラノベ雑記

もう3月の半ばにさしかかっているのに月1の記録が1月版?さぼっているように見えて実情は一か月半ほど資格の更新試験勉強に短期集中していた。と言いつつ2月中に本を4冊読んだ上に毎週見ている深夜アニメ視聴を怠ることなく見続け、「あ~、1か月更新していないブログってどれだけ凋落するんだろ? 」と謎の期待がありアクセス状況を見続け、Twitterで作ったライトノベル出版社公式のリストを見続け、「きっちり30分終わりがあるアニメっていいよね…」と、試験前夜の11時にDアニメでリゼロ最新話見て、「今週もよかったけど!原作で好きだった15巻の内容が来週かと思うとわくわくするな!」と、歪んだオンとオフのありさまだったが「だらだらしている分だけ時間は進む」を肝に銘じ、「脳に悪い7つの習慣」という本の内容に則ってやって、無事終わったのでこうして再開している。

ラノベ雑記

第21回ライトノベル人気投票好きラノ2020下期結果
ラノベ人気投票『好きラノ』 - 2020年下期

投票数がぐっと下がってしまった2020年下期好きラノ投票の結果が発表されて「?」となる知らない作品が1位,2位をとっていた。どうやら「小説家になろう」の作品で、著者の方がTwitterとweb小説サイトで投票を呼びかけていたことが功を成したよう。日々更新していて話数がだいぶたまっていて、連載期間で増えてきた多くの支持する読者が呼びかけに応えた結果だったのだろうか。web小説に限らず書き下ろしの文庫の著者も呼び掛けているだろうから、その上で首位をとるのはすごいなあと思いつつ、呼びかけで順位が変動する好きラノって一体何のランキングなんだ?と思う気持ちと呼びかけてそれに応えてこんな作品があるのだということを好きラノで周知できるのはすてきなことだと思う気持ちが同居していて複雑な感じ。ではTwitterをやっていないライトノベル作家は好きラノの土俵にすらあがれないのか?と考えるとそんなわけではなく、面白いと思った作品に読者はもちろん投票するだろうけど呼びかけという働きかけがあったほうが宣伝として作用して投票数が上がるだろうと思う。ここはいったん、最多投票数から1票の作品までざっと見通すことができて知らない作品を知ることができる1つのきっかけとしてつきあうのがいいのだろうと思った。

では2020年下期で一番面白いと思った作品で、著者はTwitterやブログをやっておらず、公式の宣伝はあらすじのみの機械的な電撃オンラインの記事と、表紙とあらすじを画像にした発売予告・発売中のツイートのみで、誰もが打ち切りかとあきらめていたところで2年ぶりの続刊報告に大いに喜びの声がよせられた硬派戦記「烙印の紋章」の著者の新シリーズ「叛逆せよ!英雄、転じて邪神騎士」3巻(2020年7月)はどんな結果だったかというと5票"も"あってうれしかった。

ブログ票のみのランキングは以下

2020年下期 作品別投票結果一覧
GAがすごい

1月末のGA文庫15周年の催しで発表されたアニメ化の数が与えたインパクトがすごかった。一度に7作品のアニメ化発表は前例がなく、数が数なのでGA文庫は大丈夫なのかと憂慮してしまう。3月に行われた5大ライトノベルレーベルによる「らのすぽ」でのアニメ発表に対して「GAと比べると…」なんて言われている始末。
「GAはすごい!」というイメージが流布したと思う。GAはすごい! と思うのと、さすがGA文庫と思うところがあって色々と先進的というか前衛的にエンタメ情報を届けているイメージがある。知ってるだけであげてみると

GA文庫の取り組み
  • サイトリニューアル
  • 編集者が全員?Twitterをやっていて自身のキャラクターアイコンをもっている。編集者の継続的な作品紹介を公式がRT
  • 作品によっては表紙公開が早い
  • YouTubeのGAチャンネルで新刊情報を文庫とノベルで分けて配信
  • GAチャンネルでガンガンGAちゃんねるの他に何か新しい企画をやってる
  • 公式ブログで特典情報、作品紹介、キャンペーンなど配信


スマホでも見やすい表示でなければならない

ラノベ雑記と関係ないことだけどGoogleが提供している「Google Search Console」というツールがある。これでブログがGoogleに登録されているか?スマホ表示で見やすいページなのか?判定してくれる。たぶん本来の使い方は自分の記事がネットでどれだけ表示されて、どんな検索キーワードで検索結果に表示されているのかというサイト外の分析で使われるツールだと思う。サイト内分析の「Googleアナリティクス」とならんで必須のSEO対策と言われているツールだけど読んだ本をクラウド(ブログ)に記録&たまに何か発信している当ブログはそんな重要視していなくてただ色々「見える化」が面白そうなので取り入れている。

このようにモバイルユーザーに優しい表示でなければSEO的にダメ出ししてくれるなんとも親切なサービス。
なんと

これでギリ合格らしい。小さい文字で入れられる著者、イラストレーター情報を入力すると「テキストが小さすぎて読めません」と言われ、kindleのボタンを追加すると「クリック可能な要素同士が近すぎます」と言われる。妥協して落ち着いたのが上記の写真。並んだ目次のリンクはOKらしい。数行のみの記述で次々と作品の紹介リンクがある何かのまとめページだと作品リンクと記述の主従関係が崩れているともいえるしなんか商業的な雰囲気が漂っていたので、いい機会だと思い次に書いた「ライトノベル2020年お気に入り」では以下のようにした。

ちゃっかしリンクあるけど数文字スペース分空いてると大丈夫だった。スマホ表示を気にかけて作ったこっちの方が好きだと思えた。
モバイルフレンドリーのページを心がけようと思えたのでよき警告だったという話~~~

買った本

  • 監獄に生きる君たちへ
  • 平浦ファミリズム
  • 機龍警察〔完全版〕
  • クロックワーク・プラネット
  • Babel Ⅲ 鳥籠より出ずる妖姫 
  • 無職転生 ~異世界行ったら本気だす~ 23,24
  • 星になりたかった君と
  • つるぎのかなた④
  • Re:ゼロから始める異世界生活25
  • 谷中レトロカメラ店の謎日和
  • ゴールデンタイムの消費期限
  • 双血の墓碑銘 3
  • 貴サークルは"救世主"に配置されました
  • 革命前夜
  • 階段にパレット
  • 龍鎖のオリ-心の中の“こころ”-
  • 小説 ここは今から倫理です。
  • 君が最後に遺した歌
  • とある飛空士への誓約1~9

読んだ本

1月の読書メーター
読んだ本の数:13
読んだページ数:4308
ナイス数:63

万博聖戦 (ハヤカワ文庫JA)万博聖戦 (ハヤカワ文庫JA)
読了日:01月04日 著者:牧野 修
ハル遠カラジ (3) (ガガガ文庫)ハル遠カラジ (3) (ガガガ文庫)感想
人間をしるほど過去の自分を顧みて思い悩む少女と、自分の望みが先行して人にすることの真の意味を理解できていなかったロボットの物語。言葉を学び、人の温かさ、命の重みを少しずつ着実に理解していくほど、過去の自分と向き合わざるを得なくなるハルの心境はいかほどか。この世界だからこそ、人がもつ言葉は嘘であり、本物たり得ないことを得心させる凄みのある文章に圧倒。 背景から目に見える現実に迫る描写まで、遍柳一先生の文才により現実と地続きのとても深い物語を噛み締めることができる。
読了日:01月09日 著者:遍 柳一
ハル遠カラジ (4) (ガガガ文庫)ハル遠カラジ (4) (ガガガ文庫)感想
銀の一滴。テスタ越しに見える描写が全体的に巧みで、情味があって流麗で魅せられる文なので様々な場面において先が気になる面白さに加えて、味読ができる。味読こそ小説の真髄であると思わせてくれる1冊。かつては人の命を奪う武器を造る軍用ロボットが、痛みと覚悟を背負い、鉄の心血を注いで母親であろうとし、母親であり続けた物語だった。
読了日:01月09日 著者:遍 柳一
教え子に脅迫されるのは犯罪ですか? 8時間目 (MF文庫J)教え子に脅迫されるのは犯罪ですか? 8時間目 (MF文庫J)感想
塾講師として、作家としてお仕事モノ2軸で走らせつつ否応なく自分の内面と向き合う物語。シリーズの感想として、子どもの悩みに寄り添い、家庭の問題にも着手して一役買うことがあれば、親でも塾講師でも子どもをしっかり見られていなかったことを痛感させるシーンがあったりと胸に迫る物語があり作家兼塾講師の立場から派生していく多様な物語が展開されて魅力的だった。先生が導き出した教え子とは?の答えは、彼の人柄にぴったりな回答ではないだろうか。
読了日:01月09日 著者:さがら総
Babel III 鳥籠より出ずる妖姫 (電撃の新文芸)Babel III 鳥籠より出ずる妖姫 (電撃の新文芸)感想
数々の苦境で揺るがぬ不退転の意思をもつ雫は豪傑か。すごい。繰り返されるひくにひけない背水の陣のような状況。この異世界に転移して何も力を発現しない変わらない日本人だけど「言葉」と態度で立ち向かう。そう、オルティアこそ衝突し相互理解を深め友情を結んだ人物だ。オルティアにしてみれば自分の領域にズケズケ踏み込んでくる雫は彼女の中で確かな存在感をもたらし、雫はオルティアに冷たくあしらわれても相手を知ろうし、後に知る姫の生い立ちから力になりたい思いが強くなる。かわりゆく2人の友情の物語だった。
読了日:01月09日 著者:古宮 九時
千歳くんはラムネ瓶のなか (ガガガ文庫)千歳くんはラムネ瓶のなか (ガガガ文庫)感想
ガガガ無料期間で読了。学校裏サイト、時はガラケーの時代で裏サイトの掲示板に触れていた20代にささるライトノベルではないだろうか。
読了日:01月11日 著者:裕夢
プロペラオペラ (3) (ガガガ文庫)プロペラオペラ (3) (ガガガ文庫)感想
敵役もまた大敵とみるにふさわしい強欲な人物で、最高だわカイル。カイルとクロトとの過去のシーン。人生でもっとも充実していたかもしれないと振り返ったカイルの語りではルカ・バルカとジェミニを思い出す。カイルがクロトをどう思っているか、今後変わってくるのかもしれない。もてる戦力を総動員して挑む迫力ある戦争と、そこに身を投じる者達の決死の覚悟が描かれる戦記で、毎度真剣に向き合い夢中になって読んでる。智将同士の戦いに起動した命を賭した光明が大切な人の涙を照らすような沁み入る戦争だった。容赦なき戦争で好み。これぞ戦争。
読了日:01月18日 著者:犬村 小六
双血の墓碑銘 (2) (ガガガ文庫)双血の墓碑銘 (2) (ガガガ文庫)感想
交わした約束と再会、新たに契りを結ぶ幼なじみとの物語をここに。こんな不条理が招いた悲劇に絶句というか哀切にただただ悲恋の物語ともみてとれる切なさと、胸中にやりばのない怒りが蠢いているような感覚。最高です。隼人の戦いも見物だけど表紙を飾る沖田総司の剣戟は1巻に引き続いて読み応え抜群。客観的に不利な状況の描写から伝わる危機感。死がすぐそこにあるかのような切迫感を感じさせつつスピーディーな展開が読んでいながら失速感なんてない音を再現した剣戟を想像させてくれる楽しさ!
読了日:01月23日 著者:昏式 龍也
双血の墓碑銘 (3) (ガガガ文庫 く 3-3)双血の墓碑銘 (3) (ガガガ文庫 く 3-3)感想
史実の剣豪が出てくる吸血鬼と侍による幕末戦記完結巻。1~3巻で吸血鬼に劣る人間である沖田総司が最後まで人間のまま、苦境に立たされながらも気迫と剣術と慧眼でもって立ち向かうバトルシーンが凄まじい。戦いの描写の魅力は沖田総司に尽きる。もう主人公だよ。血を吸わせて刀「村正」と一体となって繰り出す代償を伴う技から鳴動が伝わってくるような大迫力ある剣戟なので映像で見たいと思ってしまう。隼人と柩の魂の話では2巻の幼なじみの澪が出てきて尊くて切なくて優しい話でだいぶ心が揺さぶられてしまった。
読了日:01月25日 著者:昏式 龍也
星詠みの魔法使い 1.魔導書作家になれますか? (オーバーラップ文庫)星詠みの魔法使い 1.魔導書作家になれますか? (オーバーラップ文庫)感想
物語の魅力を内包し、読み手に響いた魔導書がもたらす現象は神秘的で素敵なものであると思った。魔法があるファンタジーな世界に立った魔導書作家が起こす奇跡は、この世界ならではの魅力的な発現だと思う。大好きな物語を、その人だけに贈りたい物語を、届けたいテーマがある物語を魔導書作家になったルナは紡いでいくのだろうと、だいぶ先かは分からない展望を想像していた。奮い立たせる力をもらい、時には支えになりたい気持ち。それが相互に作用して前へと進む登場人物たちを描く印象に残る物語だった。
読了日:01月26日 著者:六海刻羽
龍鎖のオリ-心の中の“こころ"- (一迅社ノベルス)龍鎖のオリ-心の中の“こころ"- (一迅社ノベルス)感想
能力抑圧という何の力にもならず足枷にしかならない能力が発現し、学園の最下級に置かれ嘲笑の的となった主人公はそれでも厳しい師範の下、修練に明け暮れるところが現実逃避していても芯が強いところだと思った。急成長していく刀のスキルをどう生かしていくのか期待が膨らみ、徐々にその片鱗を見せていくのが面白いとこの1つ。この主人公の意図しないところで、彼に興味をもち始めたキャラが動いていくところもどうなるのか気になって読ませてくれる。そして一番の面白さは、能力抑圧で話が終わらないところ。
読了日:01月28日 著者:cadet
ドラフィル!―竜ヶ坂商店街オーケストラの英雄 (メディアワークス文庫)ドラフィル!―竜ヶ坂商店街オーケストラの英雄 (メディアワークス文庫)感想
音楽に生きる街の人々のドラマを追いつつ、オーケストラで1つとなり、調和して音楽を生み出す物語の雰囲気が好きで、客席座る1人として楽曲に浸り、奏でる人々の思いに感傷的になりずっとこの商店街オーケストラの話を年々読めていたらなんていいのだろうと、読み終わった後心の中で響く残響のような余情がありとてもすてきだった。各楽器が調和して人々の思いをのせてオーケストラという1つの音楽を生み出すという、まるでこの物語自体が1つの楽曲のようにゆったりした温かな雰囲気から、勢いある音楽で心動されるストーリーとなる。
読了日:01月30日 著者:美奈川 護
ドラフィル!〈2〉竜ケ坂商店街オーケストラの革命 (メディアワークス文庫)ドラフィル!〈2〉竜ケ坂商店街オーケストラの革命 (メディアワークス文庫)感想
ヴァイオリニストになれず挫折をして、夢を子に託そうとした父と、その父の期待にこたえられなかった子との互いの過去から今の思い思いを言葉で伝え、言葉よりも雄弁に語る音で語る父子の物語だった。普段は学生や商いをしている自営業の人、主婦、サラリーマンが舞台の上では一人一人が音楽家となり、彼らの演奏が調和して竜ヶ坂商店街の「ドラゴン」のごとく産声をあげて轟然と竜の咆哮を轟かせるようなオーケストラにのまれていた。
読了日:01月31日 著者:美奈川 護

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