電撃文庫・新文芸 ★★★☆☆コメディラブコメ戦闘 豚のレバーは加熱しろ(2回目)感想 2020年12月30日 オタクの妄想を体現し、恍惚の境地に幾度と至りながらも時には「ンゴォ!」とありったけの声を出して勇猛果敢に攻め入る豚の背中はきっとかっこいい豚のレバーは加熱しろ...
電撃文庫・新文芸 ★★★★★お気に入りカーミン@よどみないハイ・ファンタジー こわれたせかいの むこうがわ2 ~少女たちのサバイバル起業術~ 感想 2020年12月30日 1巻の時と同じように大切にしてきたラジオから物語が始まり、その中核を担うのがやはりラジオであることがすばらしい。忘れ物を取り戻した。...
電撃文庫・新文芸 ★★★★☆カーミン@よどみないハイ・ファンタジーロボット こわれたせかいの むこうがわ ~少女たちのディストピア生存術~ 感想 2020年12月19日 引用部分は、頬を伝う涙を舐めた時の描写。涙が伝った。の表現にとどまらず、人間からあふれでたものを舐めとって塩の味がしたことを確認して得心に至る描写があるのとないので印象がかわってくると思った。...
電撃文庫・新文芸 ★★★★☆ナフセハイ・ファンタジー吟 リビルドワールドIII〈下〉 賞金首討伐の誘い 感想 2020年12月16日 上記のようにひりつく感情や、疾走感ある展開による胸の高鳴りが大いにあり、激しく読者を揺さぶってきて最高だった。主に「動」のところを書いたけど、「静」のところでは交渉中の互いの思惑が毎度健在で読み入る。...
電撃文庫・新文芸 ★★★★☆ダークヒーロー創作哲学 ヴァンダル画廊街の奇跡2 2020年11月9日 最高クラスのピアノに魅せられて、求めるあまり大切なものをなくしてしまった女性とハルクの物語の結末は流麗な文による上手い仕上げだと思った。他も機械式時計への思い、刺青というように1巻にはない、展示物の絵画以外の創作があって広がりがあって味読できるのが魅力。...
電撃文庫・新文芸 ★★★★☆ミステリー岸田メル杉井光 神様のメモ帳7 感想 2020年10月26日 こんなのってあんまりだよ!と2巻続けて、それで本巻は中盤あたりで心打ちつけられることになるとは。たった1つの冴えたやりかた。その結末はあまりにも悲しくて優しくて玲瓏なお話だった。最後に依頼者の悲痛な叫びという返り血を浴びるのは喪服をきたアリスだけ。...
電撃文庫・新文芸 ★★★★★お気に入りミステリー岸田メル 神様のメモ帳6 感想 2020年10月25日 紛れもなく、花田勝という現ラーメン店主の父親の物語だ。そして愛される居心地がいいラーメン屋を守る総力戦が描かれる物語だ。口絵で紹介され文中ではナルミ達に相見えず電話越しの存在で終わってしまったのに、その男の生き様をまざまざと刻み付けていくかのような痛烈な物語だった。...
電撃文庫・新文芸 ★★★★☆ミステリー哲学岸田メル 神様のメモ帳5 感想 2020年10月23日 Amazon BOOK☆WALKER 杉井 光(著) 岸田メル(イラスト)〇あらすじ〇ニート探偵アリスとその助手である僕は、深刻な事件の合間にも、ばかばかしくてつまらない、けれど忘れられない揉め事にいくつも巻き込まれている。今回はそんな僕らの事件簿から、いくつかをご紹介しよう-ミンさんを巡るストーカー事件「はなまるスープ顛末」、アリスご執心の酒屋を襲った営業妨害事件「探偵の愛した博士」、平坂組のバカども総勢を巻き込んだ誘拐事件「大バカ任侠入門編」に、特大100ページ書き下ろ...
電撃文庫・新文芸 ★★★★☆ミステリー岸田メル杉井光 神様のメモ帳 4 2020年10月22日 生きてさえ、いれば。 死んでしまったら、生きていれば選べた道が潰えてしまう。そんな当然なことを噛みしめて、苦みと読後の澄んだ空気感をも飲み込んで、物語に何回か出てくる冒頭の一文に込められた思いに胸を焦がした。 無知によって保たれていた平穏を壊すのだとしても、知るということ。...
電撃文庫・新文芸 ★★★★☆ダークヒーロー創作哲学 ヴァンダル画廊街の奇跡 感想 2020年10月19日 芸術の規制で何かをあきらめたり、規制が近因となって起きた悲劇によって大切なものに蓋をしてしまったりする人に焦点を当てた人生の話。主人公とその周りの人物の初めての邂逅を含めた深い過去編の話があることで今動いているテロリストたちの思いに共感の連続で没入感が高かった。...