電撃文庫・新文芸 ●3★★★★☆ダークヒーローヒーロー 烙印の紋章 Ⅳ 竜よ、復讐の爪牙を振るえ 感想 2020年8月28日 Amazon BOOK☆WALKER 杉原 智則(著) ●3(イラスト)〇あらすじ〇兄の悲劇を知ったオルバは、その元凶である自軍の将軍・オーバリーへの復讐の念を新たにする。オルバが泣くのを目撃してしまったビリーナは接し方を思いあぐね、また帝都からは"皇太子ギル・メフィウス"の正体について疑念を持つイネーリが来訪する。ついに復讐へと動きはじめるオルバ。一方、ビリーナの故国・ガーベラへ隣国エンデの公子・エリック率いる軍勢が進発。開戦まで一刻を争う事態となっていた。オルバは"皇太...
電撃文庫・新文芸 ●3★★★★☆哲学戦記 烙印の紋章 Ⅲ 竜の翼に天は翳ろう 感想 2020年8月27日 自分が何者であるのか、何者になれるのか分からない。ないものねだりなんだよなぁ。今回は姫が決心して行動し、気骨をみせ、オルバも奇抜な作戦でアプター砦の死守を試みるという未来の夫婦が共同戦線しているようで2人にとって前進した物語だった。...
電撃文庫・新文芸 ●3★★★★★お気に入りヒーロー 烙印の紋章 Ⅱ 陰謀の都を竜は駆ける 感想 2020年8月25日 剣闘士オルバであり、すり替わった皇子ギル・メフィウスでもある2つの顔をあわせもつ男。 命さえ自由ない奴隷の剣闘士の立場と、己の采配1つで組織を動かせる最上位の立場に立っている彼が抱える苦心はいかほどか。杉原先生の最新作叛逆せよ~もそうだけど周りからの棘、心配する声、慮る声をあびて自問するシーンは深く印象に残る。...
電撃文庫・新文芸 ●3★★★★☆ヒーロー哲学 烙印の紋章 たそがれの星に竜は吠える 感想 2020年8月23日 杉原先生が書く質実剛健な本格的な戦記はとても面白い。地の文が多めで、それでいてくどくなく、濃さがありとにんく読ませる文章で描かれる戦記。3人称視点で描く思惑も魅力的でふと笑ったりする場面が間にある、のむりこむ戦記物。ここまでくると派手な展開がなくても面白いですよねぇ。...
電撃文庫・新文芸 ★★★★☆お気に入り哲学戦記 数字で救う! 弱小国家 5 勝利する者を描け。ただし敵は自軍より精鋭と大軍であるものとする。 感想 2020年8月21日 数学×戦記。敵から離れた距離で数学的な考えを戦略に生かして戦う、または戦争を支える人員と金と物資の流動を大局的に見て数字で見て適宜判断していくところが今まで見物だったけど本巻は戦記ならでわの戦いに赴く戦士たちの熱い戦意と死中に活を求める気迫さ等、総じて熱く感情揺さぶられる物語だった。...
電撃文庫・新文芸 ★★★★☆ラブコメ哲学戦記 数字で救う! 弱小国家 4 平和でいられる確率を求めよ。ただし大戦争は必須であるものとする。感想 2020年8月19日 ナオキに代わってナオキから教わった数学講座をトゥーナが開く。護衛を勤める傭兵隊長の息子オードッグがトゥーナの解説に頭を傾げたり、力説に圧倒されて「お、おう」となったり、少し共感できたりと様々反応見せてくれて、これが素の反応として読者に近いよなぁと共感できるところが多かった。...
電撃文庫・新文芸 ★★★★☆ヒーロー哲学戦記 数字で救う! 弱小国家 3 幸せになれる確率を求めよ。ただしあなたの過去は変わらないものとする。感想 2020年8月18日 ナオキの数学講座もすごいけどテレンティア嬢の助言も毎度のこと感心させられる。本巻はナオキに焦点をあてた話ということで彼の仲で踏ん切りがついて前進する話だった。成り上がり宰相が陰の立役者ではなくヒーロー的立ち位置で躍動する"主人公の物語"で面白かった。...
電撃文庫・新文芸 SF★★★★☆みきさいロボット さいはての終末ガールズパッカー 感想 2020年8月16日 藻野先生が書く物語の雰囲気が好き。デビュー作のオリンポスの郵便ポストを読んだ時に思った素敵な物語への誘引が本巻も健在で、同じ著者だからこそできる設定により想像するのが楽しくなる余情を残してくれている。感傷的になりつつも、ふと笑みをこぼしてしまう温かみあり、強く共感するメッセージ性があるというか。...
電撃文庫・新文芸 SF★★★★☆いぬまちロボット オリンポスの郵便ポスト2 ハロー・メッセンジャー 感想 2020年8月15日 物語の雰囲気が好きな読者として続きが読める喜びがあって、彼女らが過去の出来事を糧にして、もう大丈夫だと3人で前へと進もうというところで終わる着地は前巻の旅とは違う感動があったのでよかった。前巻がオリンポスの郵便ポストまでの旅路なら2巻は登場人物たちの心の旅路であると。...
電撃文庫・新文芸 SF★★★★★いぬまちお気に入り オリンポスの郵便ポスト 感想 2020年8月14日 近未来のSF要素、ロボットと人間が旅路に過去を含めて互いを知っていく物語、納得できる因果による迎えた現在の環境の話と濃密で、涙腺が刺激される話だった。ああ、これは物語だ、これが読書体験だ、これが物語で勝負している魅力的な小説であると久々に思えた。...