ガガガ文庫 戦記★★★★☆近未来ロボット ハル遠カラジ 感想 2020年11月21日 ハル遠カラジ1巻の感想。AIを搭載した暴走する機械が蔓延り、人類の多くが突如消失した世界で、かつて戦線に身を置いて人を殺すための武器を造っていたテスタが後に「ハル」と名付けることになる幼い少女と出会い『母』となっていく物語。...
電撃文庫・新文芸 ★★★★☆近未来創作ダークヒーロー ヴァンダル画廊街の奇跡2 2020年11月9日 最高クラスのピアノに魅せられて、求めるあまり大切なものをなくしてしまった女性とハルクの物語の結末は流麗な文による上手い仕上げだと思った。他も機械式時計への思い、刺青というように1巻にはない、展示物の絵画以外の創作があって広がりがあって味読できるのが魅力。...
本の記録・雑記 ラノベ雑記買った本読書記録 2020年10月の読書記録とラノベ雑記 2020年11月2日 1~100位まで話題作や近日発売の作品が占める中で、著者ツイッターなし、作品アカウントなしの3年前の叛逆せよ!英雄、転じて邪神騎士1巻があるの最高すぎる。災厄を阻止した平定後、敗戦国に立った英雄が目のあたりにした事実から自身の正義に問いかけ、悩み、虚飾に満ちた真実にメスを入れる物語...
MF文庫J ももこさがら総★★★★☆現在 教え子に脅迫されるのは犯罪ですか? 7時間目 感想 2020年10月30日 Amazon BOOK☆WALKER さがら総(著/文)ももこ(イラスト)〇あらすじ〇「わたしは、このお話が、読みたかった」――『教え子』の物語をついに描いた天神。その新作の宣伝のため、担当編集者から提案されたSNS運用を始めるが、一向に認知が高まらない。ヤヤにアドバイスを求めたところ、天神の自宅にて疑似新婚生活(!?)を送る冬燕と、予測可能回避不可能なご対面を果たすことに。たちまち勃発する大惨事冬ヤ大戦――「もう、天くんとキスした?」「……は?」「ヤヤは毎日ちゅっちゅして...
電撃文庫・新文芸 杉井光岸田メル★★★★☆現在 神様のメモ帳7 感想 2020年10月26日 こんなのってあんまりだよ!と2巻続けて、それで本巻は中盤あたりで心打ちつけられることになるとは。たった1つの冴えたやりかた。その結末はあまりにも悲しくて優しくて玲瓏なお話だった。最後に依頼者の悲痛な叫びという返り血を浴びるのは喪服をきたアリスだけ。...
電撃文庫・新文芸 ミステリーお気に入り杉井光岸田メル 神様のメモ帳6 感想 2020年10月25日 紛れもなく、花田勝という現ラーメン店主の父親の物語だ。そして愛される居心地がいいラーメン屋を守る総力戦が描かれる物語だ。口絵で紹介され文中ではナルミ達に相見えず電話越しの存在で終わってしまったのに、その男の生き様をまざまざと刻み付けていくかのような痛烈な物語だった。...
MF文庫J 業界溝口ケージむらさきゆきや★★★☆☆ 14歳とイラストレーター4 感想 2020年10月24日 小説を読んで設定を理解した上でキャラデザを提案するが編集者はOKでも作家からダメ出しの数々でリテイクの連続。マリィの小説のイラストを手掛けてきた悠斗のアドバイスは、案を出すうえで素地にしなければいけない要素なんだと得心がいくものだった。...
電撃文庫・新文芸 哲学杉井光★★★★☆現在 神様のメモ帳5 感想 2020年10月23日 Amazon BOOK☆WALKER 杉井 光(著) 岸田メル(イラスト)〇あらすじ〇ニート探偵アリスとその助手である僕は、深刻な事件の合間にも、ばかばかしくてつまらない、けれど忘れられない揉め事にいくつも巻き込まれている。今回はそんな僕らの事件簿から、いくつかをご紹介しよう-ミンさんを巡るストーカー事件「はなまるスープ顛末」、アリスご執心の酒屋を襲った営業妨害事件「探偵の愛した博士」、平坂組のバカども総勢を巻き込んだ誘拐事件「大バカ任侠入門編」に、特大100ページ書き下ろ...
電撃文庫・新文芸 杉井光岸田メル★★★★☆現在 神様のメモ帳 4 2020年10月22日 生きてさえ、いれば。 死んでしまったら、生きていれば選べた道が潰えてしまう。そんな当然なことを噛みしめて、苦みと読後の澄んだ空気感をも飲み込んで、物語に何回か出てくる冒頭の一文に込められた思いに胸を焦がした。 無知によって保たれていた平穏を壊すのだとしても、知るということ。...
電撃文庫・新文芸 ★★★★☆近未来創作ダークヒーロー ヴァンダル画廊街の奇跡 感想 2020年10月19日 芸術の規制で何かをあきらめたり、規制が近因となって起きた悲劇によって大切なものに蓋をしてしまったりする人に焦点を当てた人生の話。主人公とその周りの人物の初めての邂逅を含めた深い過去編の話があることで今動いているテロリストたちの思いに共感の連続で没入感が高かった。...