電撃文庫・新文芸 哲学お気に入り戦記★★★★★ 烙印の紋章 Ⅷ 竜は獅子を喰らいて転生す 感想 2020年8月31日 鉄仮面越しに皇子ギル・メフィウスを見たのか。ビリーナ姫の「やっぱり・・・あなたは、嘘つきだ」の一言。そこからの一度葬った名を、死んだとされた皇子を再び顕現させるこの、胸の高鳴り。込み上げる熱が焦熱と化す。ビリーナは、驚喜と憤激の間で揺れ動くのだろうか。...
電撃文庫・新文芸 哲学お気に入り戦記★★★★★ 烙印の紋章 Ⅱ 陰謀の都を竜は駆ける 感想 2020年8月25日 剣闘士オルバであり、すり替わった皇子ギル・メフィウスでもある2つの顔をあわせもつ男。 命さえ自由ない奴隷の剣闘士の立場と、己の采配1つで組織を動かせる最上位の立場に立っている彼が抱える苦心はいかほどか。杉原先生の最新作叛逆せよ~もそうだけど周りからの棘、心配する声、慮る声をあびて自問するシーンは深く印象に残る。...
電撃文庫・新文芸 哲学★★★★☆お気に入り戦記 数字で救う! 弱小国家 5 勝利する者を描け。ただし敵は自軍より精鋭と大軍であるものとする。 感想 2020年8月21日 数学×戦記。敵から離れた距離で数学的な考えを戦略に生かして戦う、または戦争を支える人員と金と物資の流動を大局的に見て数字で見て適宜判断していくところが今まで見物だったけど本巻は戦記ならでわの戦いに赴く戦士たちの熱い戦意と死中に活を求める気迫さ等、総じて熱く感情揺さぶられる物語だった。...
電撃文庫・新文芸 戦闘お気に入り★★★★★SF オリンポスの郵便ポスト 感想 2020年8月14日 近未来のSF要素、ロボットと人間が旅路に過去を含めて互いを知っていく物語、納得できる因果による迎えた現在の環境の話と濃密で、涙腺が刺激される話だった。ああ、これは物語だ、これが読書体験だ、これが物語で勝負している魅力的な小説であると久々に思えた。...
ガガガ文庫 戦闘哲学お気に入り★★★★★ 筺底のエルピス 6 -四百億の昼と夜-それでも人類は抗う、運命に 2020年7月29日 話は地球規模をこえて宇宙にまでスケールをのばしていて ほへ~って感じで数々の伏線を丁寧に回収していくのめりこむ物語だった。点と線がつながるどころか、点と線から積層構造をつくるような盛り上がりがあり、全9巻構成(書ききってほしい)の終わりに向けてブーストがかかっている感じ。...
ガガガ文庫 戦闘哲学お気に入り★★★★★ 筺底のエルピス 5 -迷い子たちの一歩-変わらずもっている大切なもの 2020年7月27日 人類と鬼の戦いの物語でずっとアクセル全開の筺底のエルピスはすごいなと思いつつ、4巻、5巻、6巻と500ページ近い厚みのある物語はとどまることをしらない魅力が詰まっているように思いました。刊行ペースが空いていても記憶に焼き付く面白さだし、作品につぎ込むオキシタケヒコ先生の熱量が凄まじいと思う。...
ガガガ文庫 戦闘哲学お気に入り★★★★★ 筺底のエルピス 4 -廃棄未来-超絶の面白さと超絶の辛さが両輪となって読後にしばらく言葉を失う 2020年7月25日 絶望ってのは周りに人がいない孤立した存在となって、自分の抱える思いが世界の全てとなってしまうような立ち位置で外的なきっかけが何もない状態だと思う。 1人の幸せは予想できるけど、人からもたらされる幸せは予想できないように、人がいることで 予想できない立ち直れるきっかけがもたらされるかもしれないから。...
催し・紹介 お気に入り紹介・まとめ好きラノ 好きラノ2020上期投票する10作品 2020年7月18日 第20回ライトノベル人気投票好きラノ2020年上期に参加します! 2020年1月~6月に刊行されたライトノベルで読んだ作品の中からお気に入りの10作品を投票します。...
電撃文庫・新文芸 哲学ハイ・ファンタジーお気に入り戦記 叛逆せよ! 英雄、転じて邪神騎士3ギュネイを救い上げた聖女エリシス 2020年7月14日 エリシスとギュネイの1つの感動のエピソードを小分けにして本編の間間に差し込んで物語後半の敵の手に堕ちようとしているギュネイを救いあげる感涙のシーンに結実させた流れに感動感激。過去編を入れながらギュネイの悩みを掘り下げつつ本編の後半のシーンで意味をもたせる構想がとても好き。...
電撃文庫・新文芸 ハイ・ファンタジーお気に入り戦記★★★★★ 叛逆せよ! 英雄、転じて邪神騎士2感極まるシーンに重ねる魅力 2020年7月9日 見事すぎる・・・度肝抜かれました。感極まるところのシーンと1巻からちらちらほのめかしていた気になる箇所を最後の方で大いに伏線回収していくところが相まって感動感激だった。確かに後々振り返ってみると、きれいにピースがはまっていく読後感がいいし、なんとも清々しいほどに気持ちよくしてやられたという余韻がいい。...