電撃文庫・新文芸 戦闘魔法ラブコメ陰の立役者 豚のレバーは加熱しろ(2回目)感想 2020年12月30日 オタクの妄想を体現し、恍惚の境地に幾度と至りながらも時には「ンゴォ!」とありったけの声を出して勇猛果敢に攻め入る豚の背中はきっとかっこいい豚のレバーは加熱しろ...
電撃文庫・新文芸 お気に入り業界現在★★★★★ 神様のメモ帳6 感想 2020年10月25日 紛れもなく、花田勝という現ラーメン店主の父親の物語だ。そして愛される居心地がいいラーメン屋を守る総力戦が描かれる物語だ。口絵で紹介され文中ではナルミ達に相見えず電話越しの存在で終わってしまったのに、その男の生き様をまざまざと刻み付けていくかのような痛烈な物語だった。...
電撃文庫・新文芸 ★★★★☆現在陰の立役者ミステリー 神様のメモ帳 4 2020年10月22日 生きてさえ、いれば。 死んでしまったら、生きていれば選べた道が潰えてしまう。そんな当然なことを噛みしめて、苦みと読後の澄んだ空気感をも飲み込んで、物語に何回か出てくる冒頭の一文に込められた思いに胸を焦がした。 無知によって保たれていた平穏を壊すのだとしても、知るということ。...
電撃文庫・新文芸 哲学★★★★☆戦記陰の立役者 烙印の紋章 Ⅴ そして竜は荒野に降り立つ 感想 2020年8月29日 復讐のために苦難に耐えて、いざ目的を達成したことで剣闘士オルバでも、皇子ギル・メフィウスとしている必要がなくなり、タウーリアにシークとギリアムを連れて傭兵稼業を始めることになった本巻は、身分も舞台も関わってきた人物がごっそり変わろうと新天地でオルバが成り上がっていく面白い物語だった。...
電撃文庫・新文芸 哲学★★★★☆戦記ヒーロー 烙印の紋章 たそがれの星に竜は吠える 感想 2020年8月23日 杉原先生が書く質実剛健な本格的な戦記はとても面白い。地の文が多めで、それでいてくどくなく、濃さがありとにんく読ませる文章で描かれる戦記。3人称視点で描く思惑も魅力的でふと笑ったりする場面が間にある、のむりこむ戦記物。ここまでくると派手な展開がなくても面白いですよねぇ。...
電撃文庫・新文芸 哲学★★★★☆戦記陰の立役者 数字で救う! 弱小国家 2 電卓で友だちを作る方法を求めよ。ただし最強の騎兵隊が迫っているものとする。感想 2020年8月8日 今巻は正論を通しても臣下の心と理解がおいつくわけではない難しさとその解決への兆しが魅力的で面白かった。戦記モノとしても十分に練られた面白い話だった。 数学講座も、数値で見ては価値が下がる哲学的な話が興味深かった。...
電撃文庫・新文芸 哲学★★★★☆戦記陰の立役者 数字で救う! 弱小国家 電卓で戦争する方法を求めよ。ただし敵は剣と火薬で武装しているものとする。 2020年8月4日 数学×戦記ということで期待以上の面白さだった。数学を駆使して事が上手く運ぶ場合と、時をこえる数学といえども『心』をもつ人たちの物語である以上どうしても数学の解のようにスッキリと解決できない難しい面が掘り下げて語られて魅力的だった。 理屈と感情の間でゆれる物語は今後次第で化けるのではないかなって。...
電撃文庫・新文芸 哲学ハイ・ファンタジーお気に入り戦記 叛逆せよ! 英雄、転じて邪神騎士3ギュネイを救い上げた聖女エリシス 2020年7月14日 エリシスとギュネイの1つの感動のエピソードを小分けにして本編の間間に差し込んで物語後半の敵の手に堕ちようとしているギュネイを救いあげる感涙のシーンに結実させた流れに感動感激。過去編を入れながらギュネイの悩みを掘り下げつつ本編の後半のシーンで意味をもたせる構想がとても好き。...
電撃文庫・新文芸 ハイ・ファンタジーお気に入り戦記★★★★★ 叛逆せよ! 英雄、転じて邪神騎士2感極まるシーンに重ねる魅力 2020年7月9日 見事すぎる・・・度肝抜かれました。感極まるところのシーンと1巻からちらちらほのめかしていた気になる箇所を最後の方で大いに伏線回収していくところが相まって感動感激だった。確かに後々振り返ってみると、きれいにピースがはまっていく読後感がいいし、なんとも清々しいほどに気持ちよくしてやられたという余韻がいい。...
電撃文庫・新文芸 ★★★★☆ハイ・ファンタジー戦記魔法 叛逆せよ! 英雄、転じて邪神騎士主人公の悩みと憤りに見入る 2020年7月8日 自軍(ザッハ)がランドールの村を襲って強奪と殺戮をしている様相をみてギュネイは思い悩んでしまう。ランドールと戦っていたかつての自分では思いもしなかった痛々しい出来事に苦悶の表情が出てしまうことろのギュネイの語りは苦しくもあり没頭して同情して読んでいた。...