オーバーラップ文庫・ノベルス 戦記不手折家toi8★★★★☆ 亡びの国の征服者 2 ~魔王は世界を征服するようです~ 感想 2020年9月29日 終始、安定感が抜群なんですよね。1巻、2巻とユーリの動向からきめ細やかに設定された舞台を明かしていく。情報では3巻でも本格派戦記を謳う本作の戦記の描写はないっぽいとのことですが下地を積み重ねてからの爆発力を自然と期待してしまうほど1巻、2巻と安定した面白さがある。...
ガガガ文庫 哲学お気に入りtoi8オキシタケヒコ 筺底のエルピス 6 -四百億の昼と夜-それでも人類は抗う、運命に 2020年7月29日 話は地球規模をこえて宇宙にまでスケールをのばしていて ほへ~って感じで数々の伏線を丁寧に回収していくのめりこむ物語だった。点と線がつながるどころか、点と線から積層構造をつくるような盛り上がりがあり、全9巻構成(書ききってほしい)の終わりに向けてブーストがかかっている感じ。...
ガガガ文庫 哲学お気に入りtoi8オキシタケヒコ 筺底のエルピス 5 -迷い子たちの一歩-変わらずもっている大切なもの 2020年7月27日 人類と鬼の戦いの物語でずっとアクセル全開の筺底のエルピスはすごいなと思いつつ、4巻、5巻、6巻と500ページ近い厚みのある物語はとどまることをしらない魅力が詰まっているように思いました。刊行ペースが空いていても記憶に焼き付く面白さだし、作品につぎ込むオキシタケヒコ先生の熱量が凄まじいと思う。...
ガガガ文庫 哲学お気に入りtoi8オキシタケヒコ 筺底のエルピス 4 -廃棄未来-超絶の面白さと超絶の辛さが両輪となって読後にしばらく言葉を失う 2020年7月25日 絶望ってのは周りに人がいない孤立した存在となって、自分の抱える思いが世界の全てとなってしまうような立ち位置で外的なきっかけが何もない状態だと思う。 1人の幸せは予想できるけど、人からもたらされる幸せは予想できないように、人がいることで 予想できない立ち直れるきっかけがもたらされるかもしれないから。...
ガガガ文庫 toi8オキシタケヒコ★★★★☆ロー・ファンタジー 筺底のエルピス 3 -狩人のサーカス-惨い仕打ちだとしても 2020年7月23日 数年前に死んでいたところを、Iによって生かされ、命令遵守の犬として洗脳されてしまったけど、最後には自分を取り戻して本来は見ることができなかった弟子と愛娘を見られたんだから、少しは良かったのではないかと思う。たとえ最後は残忍な仕打ちで絶望に染まっても、2人の姿を見ることができたという一点の光があるように思えた。...
ガガガ文庫 哲学toi8オキシタケヒコ★★★★☆ 筺底のエルピス 2 -夏の終わり-正しいのは門部か敵か 2020年7月15日 大切な友人たちとの、もう数回できないかもしれない思い出作りと、迫りくる恐怖とこみあがる怒り、明るみになる数々の事実などを読んでいて、心の中で感嘆の声をあげつつも衝撃だった時は「えー!」「おお!」ともらしてしまうような読み手の感情の揺れ幅が大ききなったり小さくなったりする揺さぶられる本巻だった。希望には絶望を。...
ガガガ文庫 toi8オキシタケヒコ★★★★☆ロー・ファンタジー 筺底のエルピス -絶滅前線-面白い!は伝播する 2020年7月12日 絶望に抗う戦いに赴く各々の人物が抱えている悲痛な思いと戦う理由を知ったとき、もう没頭して読んでた。戦いの先で何を見つけるのか追っていきたい。 封伐員になった時に最初に知る人類の未来を思うと、友人同士のやりとりや、先輩と後輩のやりとりが微笑ましく映るんだ。悲壮感を覚えることが多いと思うから温かなやりとりの1つ1つが尊いと思える。...
オーバーラップ文庫・ノベルス 戦記不手折家toi8★★★★☆ 亡びの国の征服者 1 ~魔王は世界を征服するようです~読み手に浸透していく物語 2020年5月19日 亡びの国の征服者 1 ~魔王は世界を征服するようです~ (オーバーラップノベルス)Amazon 不手折家(著/文)toi8(イラスト)〇あらすじ〇家族の愛を知らぬまま死んだ男は、異なる世界で新たな生を受ける。ユーリと名付けられた彼は、両親の愛を一身に受けながら新たな人生を穏やかに過ごしていく――はずだった。しかしユーリ達の住む国家群は大陸の広域を支配する“もう一つの人類”に脅かされ、亡びの危機に瀕していた。ユーリとその家族も無関係ではいられず、戦乱に巻き込まれていく……。槍を...