一迅社ノベルス 哲学★★★★☆ハイ・ファンタジー学園もの 龍鎖のオリ-心の中の“こころ”- 感想 2021年1月28日 心身ともに辛い少年が現実から逃げるように剣術の修行に、体を死の一歩手前レベルまで酷使し続け、やがて自分の能力と心に向き合い歩を進める物語。...
富士見ファンタジア文庫 ★★★★☆亜逸マシマサキハイ・ファンタジー 孤高の暗殺者は、王女を拾い育てる 2020年8月2日 奴隷制度を是とある世界で、奴隷商に連れられた妹を探すため暗殺者となって奴隷商を襲っては妹の手がかりを探し続けるラグラスと、国を滅ぼされて心を閉ざし、生き別れたラグラスの妹に似た亡国の姫君トルテが出会って物語が始まる。この設定だけで興味そそられる。そして、続くシリーズ(続いてください) 追い、追われの緊張感が物語に熱中させる。間にあるラグラスとトルテの日常が微笑ましい。その分、残酷な描写があって感情の上げ下げが魅力的な物語となっていると思う。...
ガガガ文庫 哲学お気に入りtoi8オキシタケヒコ 筺底のエルピス 6 -四百億の昼と夜-それでも人類は抗う、運命に 2020年7月29日 話は地球規模をこえて宇宙にまでスケールをのばしていて ほへ~って感じで数々の伏線を丁寧に回収していくのめりこむ物語だった。点と線がつながるどころか、点と線から積層構造をつくるような盛り上がりがあり、全9巻構成(書ききってほしい)の終わりに向けてブーストがかかっている感じ。...
ガガガ文庫 哲学お気に入りtoi8オキシタケヒコ 筺底のエルピス 5 -迷い子たちの一歩-変わらずもっている大切なもの 2020年7月27日 人類と鬼の戦いの物語でずっとアクセル全開の筺底のエルピスはすごいなと思いつつ、4巻、5巻、6巻と500ページ近い厚みのある物語はとどまることをしらない魅力が詰まっているように思いました。刊行ペースが空いていても記憶に焼き付く面白さだし、作品につぎ込むオキシタケヒコ先生の熱量が凄まじいと思う。...
ガガガ文庫 哲学お気に入りtoi8オキシタケヒコ 筺底のエルピス 4 -廃棄未来-超絶の面白さと超絶の辛さが両輪となって読後にしばらく言葉を失う 2020年7月25日 絶望ってのは周りに人がいない孤立した存在となって、自分の抱える思いが世界の全てとなってしまうような立ち位置で外的なきっかけが何もない状態だと思う。 1人の幸せは予想できるけど、人からもたらされる幸せは予想できないように、人がいることで 予想できない立ち直れるきっかけがもたらされるかもしれないから。...
電撃文庫・新文芸 ラブコメ遠坂あさぎ逆井卓馬★★★★☆ 豚のレバーは加熱しろ豚さんとジェスが尊い 2020年6月23日 心根がとても優しいジェスと、欲望だだもれで機転が利く豚さんとのかかわりが微笑ましく、話が進むほど物語に魅せられる意味で思うところが募っていく、心を揺さぶられるものだった。 豚のレバーを加熱しろ。このタイトルにセンスを感じて文面にもラノベ好きの読者の心を突き刺す豚さんの地の文が散りばめられていて魅力的だった。...
MFブックス お気に入り理不尽な孫の手シロタカ★★★★★ 無職転生 異世界行ったら本気だす 15エリスの登場に万感胸にせまる 2020年6月7日 こみあげる万感の思いと、膨れ上がっていく恐怖感この2つで心揺さぶられる物語だった。本巻、技巧を凝らした装丁が魅力的。使い込まれた年季の入った日記帳を再現していてグラフィックデザイナーさんの力の入れようが伝わってきた。また、エリスの登場シーンには胸が熱くなった。...
MFブックス 理不尽な孫の手シロタカ★★★★☆学園もの 無職転生 異世界行ったら本気だす 9また会えたね 2020年5月31日 2人の焦れったい距離感での関わりだけでもいいと思ってたけど、興味本意から話が進んで中々ふみこめないもどかしさを抱えつつも援助があって、色んな人の温情や善意が微笑ましい物語への帰結へと集約していく温かな話だった。そして、番外編では久々の重要人物の登場に心が躍った。悲劇のヒロインならないよう願うばかりだ。...
MFブックス 理不尽な孫の手シロタカ★★★★☆学園もの 無職転生 異世界行ったら本気だす 83巻の番外編から語られてきたアリエル王女一行と同じ学校に 2020年5月31日 生前は辛い学校生活を送っていたルーデウスの中のおっちゃん。入学した魔法大学では調べものをしたり興味のある授業を受けたり、再会した者、新たに出会った者とのびのびと学校生活を送っていて楽しそうだ。 3巻の番外編から語られてきたアリエル王女とその配下の者達も同じ学校に通うので、どう関わってくるのか気になるところ...
MFブックス 理不尽な孫の手★★★★☆魔法異世界転生 無職転生 異世界行ったら本気だす 7伝えたい時にはもう、想い人はいない 2020年5月30日 ルーデウスのゼニス探しの旅が始まった。ルイジェルド、エリスはいない。 エリスが近くにいない喪失感を抱えたまま前へと進むルーデウスの旅路。新たな出会いと別れが描かれ切なさの余韻が残る1冊だった。...